タイトル
2025 年度 後期
理工学部 理工学科
日英区分: 日本語
現象数理2
Mathematical Sciences of Phenomena 2
3年・後期
時間割コード 科目分野 昼夜
616128D 数理科学 昼間
ナンバリング 選必区分
MASC3240JMSC 選択
シラバス用カリキュラム関連 実務経験のある教員による授業
   
授業形態 メディア授業 単位数 曜日・講時
講義 2 木1~2
担当教員(ローマ字表記) 対象学生
國川 慶太 [KUNIKAWA KEITA]
数理科学コース
授業のタイプ(英語科目)  
 
授業の目的
様々な現象は微分方程式を用いてモデル化され、その解がどのように振る舞うかを調べることで我々は現象を理解することができる。微分方程式の解を調べる際には、求積法で直接的に厳密な解を求めることもあるし、通常はそれが難しいので計算機で数値解を求めたりすることもある。いずれにせよ、微分積分学や線形代数学の技術を駆使してその現象を調べることになる。例えば、熱方程式は空間内の温度分布がどのように時間変化するかを記述する偏微分方程式である。1次元であれば、まっすぐな針金における熱の拡がり方を記述する。2次元なら平らな鉄板上の熱の振る舞いを想像すればよいし、3次元では我々の周りの空間での熱の拡がり方を想像すればよい。

では、球体状のものの表面では熱はどのように拡散していくのだろうか。より一般のぐにゃぐにゃした曲面や曲がった空間ではどうだろうか。少し考えると、そもそも曲がった空間でどのように微分積分を行ったらよいのかという疑問にたどり着く。そんなとき必要になる概念が「多様体」である。この授業では、球面やトーラス、射影空間などを題材として多様体の基礎を学ぶ。そして、曲がった空間における微分や積分のやり方を知ることがこの授業の目的である。
授業の概要
位相空間の復習から始め、多様体の定義を紹介した後、いくつかの具体例を通して多様体の性質を学んでいきます。授業は主に①講義による基礎的概念や例題の解説、②授業内での演習で構成されています。ただし、演習は時間の関係で省略する可能性があります。
キーワード
位相空間、曲面、多様体
先行/科目  
 
関連/科目  
 
到達目標
1.多様体の定義を理解できる
2.具体例を通して多様体の扱い方がわかる
授業の計画
授業の内容は学生の理解度に応じ適宜その内容および進度に変更を加える。以下は授業計画の一例である。

第1回:ガイダンス、多様体とは
第2回:ユークリッド空間とベクトル空間
第3回:ユークリッド空間の間の連続写像と滑らかな写像
第4回:位相空間の復習
第5回:多様体の定義
第6回:多様体間の滑らかな関数と写像
第7回:接ベクトル空間
第8回:写像の微分と局所的性質
第9回:射影空間
第10回:はめ込みと埋め込み、埋め込み定理
第11回:1の分割
第12回:正則点と臨界点
第13回:ベクトル場と積分曲線
第14回:微分形式
第15回:外微分とストークスの定理
第16回:期末試験
教科書  
備考 特になし
 
参考書
参考書1 ISBN 9784130621038
書名 多様体の基礎
著者名 松本幸夫 著 出版社 東京大学出版会 出版年 1988
備考
参考書2 ISBN 9784785315719
書名 具体例から学ぶ多様体
著者名 藤岡敦 著 出版社 裳華房 出版年 2017
備考
教科書・参考書に関する補足情報
成績評価方法・基準
演習・レポート(40%)と期末試験(60%)などにより総合的に評価する。
再試験の有無
有。ただし、期末試験やレポートの提出状況等を総合的に判断し、妥当と認められる場合に限る。
受講者へのメッセージ
授業を聞いているだけでは内容を十分に消化しきれません。自身で積極的に教科書を読み、手を動かして計算し、証明を考えながら勉強を進めてください。詳細はmanabaでお知らせしますので、毎回授業前に更新を確認してください。また、積極的に質問をするようにしてください。
WEBページ
学生用連絡先
匿名アクセスではこの情報は閲覧できません。
学生開示用メールアドレス
匿名アクセスではこの情報は閲覧できません。
オフィスアワー
水曜日14:30-16:00 総合科学部1号館2S22
オンラインオフィスアワー
実務経験
備考
JABEE合格
 
学習教育目標との関連
 
教免科目
本授業科目は高等学校教諭一種免許状(情報)の算定科目です。
 
授業の使用言語

 
準備学修に必要な時間の目安等
大学の講義は、1単位を修得するにあたり、教員が行う授業時間に加え、学生が予習や復習などの授業時間外に学修する時間と合わせて、45時間の学修を必要とします。
 
ページの先頭へ